インラインスケートの商品の選び方
先のページで、インラインスケートのタイプ、および、形状に付いて説明しましたが、インラインスケートを購入する際に一番大事なのは、スポーツ用品として買うのか、レジャー用品として買うのか、によって選ぶ基準が違ってくるんじゃないかと思います。
この後の説明ページの一番下に「インラインスケートの購入時のポイント」として書いていますが、とりあえず試してみたいというレベルであれば「半トイ」と呼ばれるオモチャより多少マシという程度の製品でも問題ないと思いますが、しっかり今後もスポーツとして楽しんでいきたいと考えている方は、スポーツ用品メーカー、インラインスケートのメーカーのものを選んでおく方がいいですね。
もちろん、スポーツ用品メーカーのものの方が少しお値段は高いのですが、1年、2年と続けていくつもりなのであれば、安物買いの銭失いにならずにすむでしょう。
インラインスケートのメーカー
インラインスケートを提供しているメーカーはもともと多くはありませんが、これから始める方が選ぶとすると下記の 3社のどこからか選ぶことになるでしょう。
- ROLLERBLADE社(ブランド名:Rollerblade、Bladerunner)
- K2社(ブランド名:K2)
- FILA社(ブランド名:FILA)
ROLLERBLADE社は、「インラインスケート」=「ローラーブレード」と思っている方もいるくらいパイオニア的存在のメーカーです。
K2、FILAはスキーやスノボなどでも有名なスポーツ用品メーカーです。
他には、UniverSkateJapan社(ブランド名:UniverSkateJapan)、PowerSlide社(パワースライド社)、Razors社(レイザース社)、BONT社(ボント社)などもありますが、初めて買うインラインスケートのブランドにはなりにくいんじゃないかと思います。
また、「SALOMON社」もかつてはインラインスケートを提供していましたが、現在は撤退した模様です。
ちなみに、Amazonや楽天などのオンラインストアで、タイトルに「ローラーブレード」と書いてはいるものの、ローラーブレード社ではないものも多々ありますので、オンラインストアで購入する場合は注意してください。
(「インラインスケートとは?」で書いていますが、「インラインスケート」の一般名称を「ローラーブレード」と思っている方も少なからずいるためにそのような対応をしているものと思います。)
また、ローラースケートでは下記のメーカーがあるようです。
・シルバーフォックス社
シルバーフォックス社は、東京都千代田区(市ヶ谷駅)にある日本のメーカーで、ローラースケート(クワッドスケート)を製造販売しています。
また、「ROLLER DERBY社(ローラーダービー)」の製品を輸入販売しています。
インラインスケートのサイズの合わせ方
多くの方が、多くのサイトが、買う際には「ワンサイズ上の靴を選ぶ方が無難です」と紹介している場合が多いのですが、試し履きが出来る環境なのであればぴったりサイズのものを買いましょう。
オンラインストアで買うにしてもあまり大きなものは避けましょう。
日常履きする靴であれば多少ぶかぶかでもいいですけども、スポーツをするための靴なので、ぶかぶかでしっかり足を固定できない靴は残念な結果につながりかねません。
特に子供の場合は特に足にぴったり来るものを選んであげましょう。
子供の場合は、まだまだ成長期ですので、少し大きめのものをと思いがちですが、子供だからこそきっちりサイズがあったものを買ってあげないと、身体を支える力も弱いですし、脚力も弱いため、大きめのものを買ってしまうと上達スピードを遅くしてしまう原因にもつながってしまいます。
上達しないと楽しさも味わえませので、さらに成長できないと言う悪循環に陥ってしまいます。
子供は大きくなるのでちょっと大きめをと思うのは仕方がないですけども、楽しくなくてすぐに辞めちゃうよりはいいと思いますよ。
ジュニア用のインラインスケートのあわせ方
ジュニア用の靴はサイズを調整できるものが多々あります。
「ROLLERBLADE」の場合は、S:17.5cm~20.5cm、M:21.0cm~23.0cm。
「K2」の場合は、S:17.5cm~20.5cm、M:19.5cm~23.0cm。
と言った具合です。
上記はローラーブレード社のインラインスケートですが、レバー式で簡単にサイズ調整が可能で、4段階にサイズを変えられます。
ROLLERBLADEの Sサイズには下記のようにタイヤが 3つの商品が存在します。
これは、小さい子供は脚力が弱いことと足がまだ長くないため、大人と同じ 4輪では靴が重くなりすぎることと、フレーム(タイヤが付いている箇所)が長くなり取り回しが難しくなることがあるため、小さな子供用には車輪を 1つ減らして 3輪の商品を提供しています。
小さい子供が楽しく早く上達していくためにはこういう小さな気遣いをしてあげるべきだと思います。
ちなみに、足の型は一番大きなサイズが入るように作られていますので、例えば、20cmの足であれば Sサイズを買うことをオススメします。
もうちょっとで Mサイズでもいいんじゃないかと思えるサイズなので Mサイズに気持ちが行きがちですが、上達しないからって 1ヶ月後には履かなくなる方がよっぽどもったいないですよ!
また、うちの娘の足のサイズは 19.5cmでしたが、ローラーブレードの Sサイズの 4段階の小さい方から 2段階目のサイズでちょうどいい感じですね。
大人のインラインスケートのあわせ方
大人の場合も、子供と同じくぴったり来るものを選ぶべきです。
大人の場合は、これから足が cm単位でサイズが変わることはありませんので、ぴったりのものを選んで後は足になじんでくることを待つべきです。
靴の型としては、「ROLLERBLADE」と「K2社」を比べた場合は、K2の方がやや細身に作られていますが、K2の方が靴自体が柔らかく作られているそうで、K2の方が履いているうちになじんでくる可能性は高いそうです。
違うメーカーのものをあわせてみて、足にしっくり来るものはどれか、長く履いていて疲れないのはどれかを選ぶといいでしょう。
出来れば、シューフィッターのようにフィッティングをやってくれるスタッフがいるお店があるとベストですが、近くにお店がない場合は、改めて自分の足のサイズを測ってみるといいでしょう。
(近くにシューフィッターがいる靴屋さんに靴を買いに行くフリをして足のサイズを測ってもらうのもいいんじゃないでしょうかね。)
足のサイズの測り方と靴のサイズ
足のサイズを測って合ったサイズを選んでくれるお店に行ければベストですが、オンラインで注文したい場合は、下記のようなサイトで、まず自分の足のサイズを測ってみることをオススメします。
http://www.moonstar.co.jp/whatshoes/select/size.html
で、ネットでよく見かける「ワンサイズ上のものを注文すればいい」と言うことについてですが、これについて一つ確認が必要です。
「ワンサイズ上」というのが何に対してワンサイズ上のサイズなのか、と言うことです。
私の場合、いつも 25.5cmか 26.0cmの靴を履いています。
靴のメーカーにもよりますが、革靴などは 25.5cm、日常履きのちょっとゆったり目で履くときは 26.0cmを選んでいる、と言った感じです。
でも、だからといって足がそのサイズではないのです。
今回、初めてちゃんと測ってもらったのですが、私の足のサイズは 24.5cmほどだったのです!
つまりは、いつも履いている 25.5cmとか 26.0cmの靴がそもそも「ワンサイズ上」の靴なのです。
なので、実際にはいつも履いている靴のサイズと同じサイズで買えばいい場合がほとんどです。
ただ、実際にはスポーツとして使う靴ですので足はしっかり固定出来る方がより上達が早くなりますので、いつも履いている靴がゆったり目で履いているのであれば、その 0.5cmほど小さいくらいが良さそうです。
そんなわけで、私の場合は 25.0cmか、25.5cmか、と言うことになるわけです。
また、メーカーによってもサイズ構成の違いがあり、Rollerbladeは 1cm単位、K2は 0.5cm単位でありますので、ぴったりしたものをあわせるのには K2の方がいいかもしれません。
ちなみに、実際に試し履きをして痛みがある場合はどうにもなりませんが、どのメーカーの靴でもソフトタイプであれば、履いているうちに徐々に足になじんでいきますので、痛くない一番小さい靴を選ぶと言う感じでしょうか。
履いていてちょっと大きいかな、と思ったときは中敷きを足すとか、インソールを足すとかなどして対応することは出来ますので。
インラインスケートの男性用・女性用・子供用
インラインスケートは、サイズに関して男性用、女性用という分け方はありません。
メーカー側が男性用、女性用と分けているのはデザイン的な違いからです。
そのため、サイズが合うのであれば、男性用、女性用を気にせず選択して問題ありません。
ただ、デザイン、色が気に入るか、否かは好みの問題もありますので、何とも言えませんけども。
また、子供用もサイズが合うか、あわないかの問題ですので、足が小さい女性の方はサイズが合うならジュニアであってもなんの問題もありません。
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